日山キャンプ場『空キャン! 2022』春/第1回

2022年の日山キャンプ場は4月23日(土)に待望のオープン! 場所取りのために早くからやってきた人も多く、チェックインの14時を待ちきれない様子でした。早速、初日から"天空キャンプ"を満喫している皆さんを取材しました。

シーズン初日の土曜午後、日山キャンプ場はもう色とりどりテントが林立し、早々と宴(うたげ)が始まっているサイトもありました。
それでは早速、今シーズンいちばん乗りの空キャンパーの皆さんを紹介していきましょう。

※ここで紹介しているキャンパーの皆さんには、岩代観光協会から個別に取材協力をお願いし、掲載の承諾をいただいています。問い合わせなどのご連絡は岩代観光協会へ、メールにてお願いします(iwashirokankou@gmail.com)。無断転載はご遠慮ください。

気の合う仲間と囲むキャンプメシはもちろん、好みの豆を
挽いて淹れるモーニングコーヒーの味わいは格別!

年間20泊はキャンプをするというKazuyaさん。この日は2人のキャンプ仲間(長い付き合いの同級生と会社の同僚)と。キャンプ場の上段中央に3つのソロテントを張り、その中間に設けた共有スペースでなごやかに語り合っていた。

注目したのは使い勝手がよさそうな手作りのテーブル。現代版の囲炉裏と自在鉤のように便利なしつらえで、テーブルの表面にはステンシルを使ったオシャレなプリントが施されている。すっきり片付いたテーブルの傍には、コンパクトで運びやすそうな調味料収納庫を発見。料理が得意なメンバーの手づくりだというサルサソースもおいしそう!

キャンプの楽しみは写真や動画の撮影、そして朝いちばんのコーヒーだという。「夜9時には寝て、朝は5~6時起き。早朝に雲海を見たこともありますよ!」というのは Taroさん。そのとき撮った写真のデータをいただいた。雲海の先に連なる山々は、左奥が磐梯山、中央が安達太良山、右が吾妻連峰である。雲海が見られるのは、よく晴れて風が弱い早朝で、前日の日中との気温差が大きいときだといわれる。

日山キャンプ場の夕焼け(2021年7月にTaroさんが撮影)
こんな雲海が見えたらラッキー!(Taroさん撮影)

日山キャンプはもう10回目というKazuyaさん。「ロケーションや眺望はもちろん、管理人さんが親切なのも日山のいいところ」とお褒めいただいた。そして、「近くに温泉があるのも魅力!」と。今回もキャンプ終了後には 名目津温泉で入浴を楽しむ予定だとか。

Kazuyaさんのインスタグラムもお楽しみください。
https://www.instagram.com/kzysk/

地元・日山に今シーズンもいちばん乗り!
気の合う仲間と、つかず離れずで吞む…大人キャンパー。

ブルーリッジチェアワークスのフェスティバルチェアに身を沈め、日山時間をゆったりと過ごしているのは地元、二本松から訪れた大将さんだ。とにかくアウトドアが好きで、以前はバイクに夢中だったが、現在はもっぱらキャンプ。キャンプ歴は中学時代からで、すでに40年超え。夏だけでなく冬キャンプも大好きという"ガチ"キャンパー。

今お気に入りのキャンプギアは、オシャレでレトロなゴールゼロのランタンと薪ストーブ。
春まだ浅い日山での防寒対策もバッチリだ。

この日は、長~い付き合いのキャンプ仲間とテントを並べて。キャンプサイトには早めに乗り込み、早々に乾杯。あとは銘々のペースで吞む。テント内のホームバー(?)が趣味のよさを感じさせる。

「自宅から近いので日山には20回は来ているけれど、最近は人が多くて場所取りはけっこうタイヘン」とのこと。そのキャンプの様子は大将さんのブログ(移動式別荘を持って・・・。)に記録されている。

■ブログ:「移動式別荘を持って・・・。」https://ameblo.jp/oyamano-taisyou2004/

芝生の上でイヌと戯れ、北欧のエコなゲームに興じる…
あこがれのファミリーキャンプ、ここにあり!

日山キャンプ場はファミリーにも人気! カングードライバーさん一家は、家族5人+犬のジャスパー。年間を通して約30泊、ひと月2回以上ファミリーキャンプをするというだけあって、キャンプギアは充実している。
この日、持ち込んでいたのは、外国の絵本から飛び出してきたような窓付きのグランピング風ワンポールテント。その内部は、全員が余裕で寝起きできる広さ&居住性。カングードライバーさんいわく、「テントに限らず、ギア選びの条件は、家族が安全にすごせること」。とくにテントは採光を重視し、窓があるものを選ぶことが多いとか。

フィンランド発祥のアウトドアゲーム「モルック」で使用する道具、「スキットル」
家族の相棒ジャスパー
広いテントは家族でくつろげる空間♪

一家が芝の上で楽しんでいたのはフィンランド発祥のアウトドアゲーム「モルック」。老若男女がプレイできるモルックは、ルールは簡単だが勝つには戦略が必要で、家族の中では「お父さんが最強!」とのこと。

四季を通していろいろなロケーションで"非日常を楽しむ"カングードライバーさん一家だが、どちらかといえば「冬のほうが好き」。子どもたち全員、冬キャンプにも慣れている。

日山の魅力を尋ねると、「電源がないこと。それに、キャンプサイトの芝生がよく手入れされていること!」。逆に、「サイト上段にある夜間照明の光が強すぎるのがザンネン!」とも。
4年ほど前から日山キャンプ場を利用しており、以前、関東一円のキャンプ仲間が日山に集合するイベントを主催したこともあるそう。

ファミリーキャンプに興味のある人には、カングードライバーさんのインスタグラムは必見!

■ https://www.instagram.com/b_f_c_official/

家より快適なヒルバーグのテントを持って旨いもののためならどこまでも行く師匠と、その師匠に惚れ込んだ弟子。

下段サイトの中でひときわ目を引く巨大タープ。そのタープの下でくつろいでいたのは、師匠さん(写真、右)と弟子さん(写真、左)。
絶品の筋子を求めて青森まで行ったり…「メシのため、焼き肉のためならどこへでも行く!」というお二人。でも、今回の日山キャンプのお目当てはグルメではなく、「桜と星」なのだそう。

師匠さんお気に入りのヒルバーグのテントは北欧の名品。20万円超えの山岳用だというだけあって、「家より快適! テントで暮らしたいと思うほど」と。

それぞれのテントを設営し、薪割りでひと汗流した後は調理にいそしむ。師弟愛あふれるキャンプのハイライトともいえるのが「師匠メシ」だが、毎回文句なしの旨さ! おいしいキャンプメシにつられ、師匠さんの手ほどきを受けながら弟子さんはどんどんキャンプ界の深みにはまりつつある様子。

師匠さんのエスニックカレー(弟子さん撮影)
師匠さんのタコブツ(弟子さん撮影)

この日のメニューはエスニックカレー2種盛りと豪快なタコブツ。大いに好奇心をそそられるところだが…弟子さんがちゃんとカメラにおさめていた! カレーには、インディカ米とライムが添えられ、本格派のカフェのよう。さらに夜は夜で、次なるグルメメニューが控えている模様。うらやましいかぎりだ。


日山キャンプ場は、「区画が決まっていなくてフリーな感じがイイ」というお二人。弟子さんにとっては思い出深い、キャンプデビューの地でもある。

お気に入りのキャンプ場で、ランタンの出番を待ちながら
兄と弟が酒を酌み交わす…至福の宵。

サイト下段の中央に陣取っていたこたろさん(写真、向かって左)はこの日、兄弟2人で。
こたろさんは、2年前、初キャンプだった日山で夕陽を見て以来、キャンプのとりこになったという。

まもなく、灯が灯る。
黒いランタンが弟さんからのプレゼント。

この日、弟さんのほうは初キャンプ。その弟さんが、お兄さんの誕生日プレゼントにキャンプ用ランタンを贈ってくれた。陽が沈み、ランタンの出番となる時間を二人で心待ちにしている。

こたろさんいわく、キャンプメシとお酒がキャンプの醍醐味。アウトドアでごはんを炊いたりするのもむしょうに楽しい。「日山キャンプ場は、自宅からほどよい距離で景色もいい。とくに、周りの人たちの感じがよく、クオリティが高い!」とありがたいコメントも。弟さんにも、快適で愉快な日山時間をすごしていただきたい。

ゴージャス&ワイルド!
桜の下に集う男たちの宴は、今夜も豪快に盛り上がる。

サイト上段の最奥部、満開の桜花をバックに陣を張る、こちらのグループは何やらツワモノぞろい…の感じ。友人の男性4人とそのお嬢さん2人という6人グループ。日山ヘビーリピーターの面々だ。
前日から仕込んだビアカンチキンに興じているのは area024_ ri_mo_@campさん93campさん。肉の焼ける香ばしいにおいが食欲をそそる。

快くテント内部を見せてくれたのは 93campさん。キャンプ上級者だ。このスペックはもはやグランピング! 玄関マットまで敷かれている。


「日山は最近どんどん人が増え、かつての常連が減っている」と寂寥感をもらしつつ、「でも、ここでは管理人さんが友だち感覚で接してくれるのがうれしい」と日山愛を語ってくれた。「冬キャンプは最高なので、日山キャンプ場もぜひ通年営業を!」と、ベテランならではの熱いリクエストもいただいた。

area024_ri_mo_@campさん、93campさんのキャンプライフをもっとのぞいてみたい人は、インスタグラムで!

https://instagram.com/area024_ri_mo_camp/
https://www.instagram.com/93camp/

超快適なDODのコンパクトチェアで読書や独り吞み。
気が向けばドローン、動画撮影…と、日山を遊びつくす!

この日最後に訪ねたテントはソロキャンパー、かずCHANさん。無駄がなく高機能のミニマムな空間だ。気の向くままにドローン撮影をし、ライトノベルを読み、動画を撮影し鑑賞し、焚火をし、景色を眺めながらお酒を飲み…と、まさに天空キャンプを満喫中だ。

どことなく『サブカルスペース』と呼びたくなる雰囲気のテント
DODのスゴイッスは高さ調節が可能で座り心地も抜群!

自慢のキャンプギアは、高さ調整ができるDODのイス。その名も「スゴイッス」。独り飲みにも最高の相棒となっている。作業や目的に応じて高さを変え、まったりとくつろぐにはこの椅子がいちばん。宵闇に向かって、贅沢な時間がゆるゆると刻まれていく。

そんなかずCHANさんの日山キャンプ動画はyutubeで見られる。キャンプサイトだけでなくバンガローも含めた日山キャンプ場の全貌が撮影されていて、「日山ってどこ?」「設備はどんな感じ?」「周辺の環境は?」…などなどの疑問にキャンパー目線でリアルに答えてくれる、実にありがたい動画になっている。

待ちに待ったキャンプシーズンの開幕。好天に恵まれ、賑わいを見せた初日でした。
ベテランキャンパーが目立っていましたが、ビギナーにも好まれる日山キャンプ場。
安全で充実したキャンプライフを満喫していただけるよう、
スタッフ一同、今シーズンもがんばってまいります。
ご不明・ご不安なことなどありましたら管理人にお声かけください。

日山キャンプ場への行き帰りには、「道の駅さくらの郷」「名目津温泉」にも
お立ち寄りいただければ幸いです。

★『空キャン!2022春』第2回も公開しています。合わせてお読みください★

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