合戦場のしだれ桜 治療キックオフ

合戦場のしだれ桜樹勢回復プロジェクトを応援いただきありがとうございます。

お待たせしていました合戦場のしだれ桜の治療が始まりました。令和7年1月23日と24日の2日間、合戦場のしだれ桜保存会では、さくらの治療として、しだれ桜への幹巻きを下記のとおり実施しています。

〇 幹巻き

⑴目的

・幹の日焼けや乾燥、極端な寒暖等に対応するために、幹に藁性のコモを巻き樹木を保護します。

⑵方法

・コモは二重巻きとし、地上から8m程度の高さまで行う。コモを巻いた上から幹巻きテープを巻きます。

・コモには殺虫剤を含ませて防虫します。

・コモは一年物ではなく、樹勢が回復するまで何年間も巻いたままとします。

また、今後は、下記のとおり枯枝伐採、土壌改良を実施する予定です。

〇 枯枝伐採

⑴目的

・枯枝には腐朽菌がついており、人間で言えばがんに罹患している状態。病気のもとになったり、樹体への負担になるので早期に切除する必要があります。

⑵方法

・樹木医立会いの下、枯枝を伐採します。

⑶実施時期

・2月~3月予定

⑷これまでの経過

・これまで令和4年3月、令和5年3月にも枯枝伐採を行いました。

〇 土壌改良

⑴目的

・既存の土壌を排水性の優れた改良土に入れ替える。根に酸素が行きわたりやすくなり、樹木の活性化が期待できます。

⑵方法

・桜の周りに深さ60cm、幅1mの溝を放射状に掘り、下層20cmについてはパーライトを敷き詰め通気層とし、その上の40cm分の土壌についてはパーライトや腐葉土、掘削土等を混合した改良土の層とします。

・溝の末端にはDOパイプを設置し、通気性の改善を図ります。

⑶これまでの治療とこれからの治療

・令和6年3月に初めて22m分を施工しました。

・令和7年2~3月については53m分を施工予定です。

・令和8年、9年に残りの部分の土壌改良を行い、完工となる見込みです。

さくらの樹勢回復事業はこれからが正念場で、そして長い年月を要します。

皆様のご期待にお応えできますよう誠心誠意努めてまいりますので、どうかこれからも温かく見守ってください。

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